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来星記念インタビュー

2016年5月16日

鈴木大地氏、有森裕子氏来星 日本とシンガポール スポーツの発展に向けた課題と施策とは

シンガポール・日本外交50周年(SJ50)を記念し、スポーツを通じた両国のさらなる関係発展に向け5月2日に開催されたスポーツカンファレンスに出席した、鈴木大地氏と有森裕子氏。現役時代はオリンピックで輝かしい実績を収めるなどトップアスリートだった2人は、シンガポールと日本のスポーツ文化のあり方や、今後の関係発展に向け、どのような思いを抱いているのか。それぞれにお話を伺った。

web_IMG_7576-(2)日本とシンガポールで協力  健康寿命の延伸へ
スポーツ庁長官
ソウルオリンピック金メダル(背泳ぎ)
鈴木 大地氏

―シンガポールのスポーツ文化について、どのような印象を持たれていますか。

シンガポールはスポーツが盛んで、そのための施設も整っていますね。国民がスポーツに親しみやすく、良い環境だと思います。施設は空港からも近くて羨ましいですね。施設の維持・管理や運営のあり方については、日本も参考にしたいと思います。

 

―日本のスポーツ文化の優れたところについて、どうお考えでしょうか。

水泳の場合、日本は各地にスイミングクラブがあり、コーチが熱心に指導することで選手が育つ環境があります。シンガポールも施設が整った後は、指導者のクオリティを上げていくことが重要ではないでしょうか。日本から指導者を連れて来るなど、協力できることはあると思います。

 

web_IMG_7534(2枚目)―両国において、スポーツを盛り上げていくことの重要性についてはいかがでしょうか。

日本とシンガポールでは、それぞれ少子高齢化が進んでいます。こうした中、スポーツによって国民が健康を維持し、健康寿命(健康上の問題がない状態で、日常生活を送れる期間)を伸ばすことは両国に共通のミッションであり、課題であるといえるでしょう。お互いがどういう取り組みをすればいいか、いろいろ話し合いながら、健康寿命の延伸につなげていきたいと考えています。

 

―スポーツを通じた両国の関係発展について、具体的にお考えになっている施策は何かありますか。

両国に大きな時差がないのは利点といえるでしょう。季節差はありますが、逆にそれを利用して、日本が冬の時期にこちらでトレーニングをするといった形で交流を深めることができると思います。また経済的な関わりにも期待できます。こちらに進出する日本企業がスポーツのプロモーションも行い、さらに業績を伸ばすことができれば、スポーツの価値もより認められるようになるでしょう。シンガポールの企業にもスポーツを支援してもらうことで、両国で互いに協力しながらスポーツを振興させることができるのではないでしょうか。いろいろな人を巻き込み、スポーツ産業を大きくしながら、その価値を高めていくことが大事だと思います。
シンガポールが日本に何を求めているかしっかり聞きながら、今後もできることをきちんとやっていきたいと思います。

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