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来星記念インタビュー

2016年8月1日

新日本プロレス所属 オカダ・カズチカ選手 人生模様を映し出す「日本のプロレス」をアジアから世界へ

日本のプロレス界が、生きる伝説といわれるアントニオ猪木の最盛期以来の注目を集めている。なかでも三浦しをんといった著名作家が所属団体の公式ブックに寄稿し、篠山紀信が本人のグラビアを撮影するなどプロレス人気を再燃させた一人が、新日本プロレスの頂点に立つエース、オカダ・カズチカ選手だ。「レインメーカー(プロレス界にカネの雨を降らせる男)」を自称するオカダ選手は、甘いマスクと鍛え上げられた肉体で少年や女性ファンを魅了するだけではない。往年のファンからもそのプロレスセンスは“数十年に1人”の逸材と一目置かれている。今回、7月に開催された「C3 CharaExpo 2016」内の試合出場のため来星したオカダ選手に話を伺った。

 

―昨年の「CharaExpo2015」以来、2回目の来星になりますが、シンガポールの率直な印象を聞かせてください。

実は2回も来ているのに、マリーナ・ベイ・サンズや街中を少し散歩したくらいで本格的な観光はまだできていないんです。ただホテルからの移動中に車窓から見える街並みが都会的でとても刺激を受けますね。本場のチキンライスは堪能しています。味はもちろんですけど、良質なたんぱく質を手軽にとれるという意味でも大好きです。
なにより今までのプロレス興行はCharaExpo内のイベントのひとつだったのが、今回の試合で在星のみなさんに今年11月15日(火)、新日本プロレス(以下略、新日本)単独のイベントとして初のシンガポール大会の開催のご報告ができたことを、とても光栄に思っています。これが在星の日本人はもちろん、東南アジアの方々が日本のプロレスを知るきっかけになればうれしいですね。

 

―プロレスラーを目指したきっかけをお聞かせください。

少年時代は野球と陸上をやっていました。「プロレスラーになりたい」と思ったのは兄が借りてきたプロレスのゲームにはまった14歳のときです。ある高校から陸上部で特待生入学の話をもらっていましたが、プロレスラーという明確な目標がありながら高校へ行くのは嫌でした。それで16歳の時、プロレスの本場・メキシコにあった「闘龍門」(リングネーム・ウルティモドラゴンで海外でも活躍した浅井嘉浩氏が校長を務めるプロレス学校)に入りました。リング上で飛んだり跳ねたりする空中殺法や技から技への流れの美しさに惹かれたんです。

 

―10代半ばから海外で武者修行とは思いきった決断でしたね。

中学卒業後の16歳からメキシコで3年半、その後アメリカで約2年間修行しました。海外での経験が自分を強くしてくれたのは事実です。試合に出るためメキシコからイタリアへ行く際、経由のニューヨークまでの便が大幅に遅れてしまって、空港で言葉は通じないし携帯電話もないし、誰に連絡を取ればいいか途方にくれました。結局、カウンターの人とやりとりして乗り継ぎの便に乗れましたが、当時はまだ18歳でしたから。別の国ではピストルを突きつけられて「金をわたせ」と脅され何とか逃げ出した経験もあります。その時は不安になりますけど、もともとポジティブでハプニングを楽しめる性格なのかもしれません(笑)。

 

―史上最年少の24歳でIWGPヘビー級王座(アントニオ猪木が創設した新日本プロレスで最高峰のタイトル)、2度の「プロレス大賞」MVP獲得など輝かしい経歴をお持ちですが、苦労した体験があれば教えてください。

しんどかったのは、激しい練習と先輩の付き人生活の両立でした。修行先のメキシコでもそうでしたが、19歳で新日本に入団し寮生活を送りながら、子供の頃にテレビで見ていた有名選手とスパーリングをして毎回ボコボコにされました。さらに巡業中は試合や食事会が終わってから深夜、先輩たちの下着を抱えて洗濯場へ通う日々です。睡眠不足でも早朝起きて先輩たちと一緒にバスに乗る。巡業先でも練習と試合、雑用の連続でした。自分の時間は皆無でしたね。
ただ辛い体験だけじゃなく、僕は永田裕志さんというレスラーの付き人をやっていたんですけど、身体が大きくなれなくて悩んでいた時、「飯行くぞ」って昼夜と外食に連れていってくれました。僕が永田さんの荷物を宿舎に置き忘れてしまった時はスクワット1,000回やらされましたけど(苦笑)。自分も永田さんのように後輩の面倒はしっかりみてやりたいと思っています。日本へ遠征に来る外国人レスラーにも年齢関係なく世話してあげたいし、日本を楽しんでもらいたいですね。

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米国などの海外でもオカダ選手の「レインメーカー」の決めポーズは人気が高いという。

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