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熱帯綺羅

2014年12月15日

世界の安全と調和の願いを奏でる、シンガポール警察音楽隊

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シンガポール警察音楽隊はシンガポール警察の組織の一部として1925年に設立されました。来年で90周年を迎える同隊は、国内で最も歴史のある楽団のひとつとしてシンガポール国内での活動に限らず、世界中にその活躍の場を広げています。

 

民族色豊かな総勢75名

 

スクリーンショット 2015-07-01 11.16.14発足当初は33名のマーチングバンドとして活動を開始したシンガポール警察音楽隊は、現在は総勢75名体制。チョア・チュー・カンにあるホーム・チーム・アカデミーのスタジオで日々練習に励んでいます。同隊はシンガポール警察音楽隊(Singapore Police Force Band)と、管打楽器演奏を行う女性警官からなるWomen Police Pipes & Drum(以下WPPD)、同じく管打楽器演奏を行うグルカ兵のGrukha Contingent Pipes & Drum(以下GCPD)の3つの隊で構成されています。
真っ先に目を引くのが、赤いチェックのキルト衣装に身を包んだWPPD。英植民地時代の影響を色濃く受け、またロンドン市警にルーツを持つシンガポール警察ならではの出で立ちで、同音楽隊の演奏に華を添えています。また、グルカ兵によるGCPDはネパールに駐屯する兵士で、1955年に結成されました。グルカ兵とは、1949年にインドで発足したイギリス軍傭兵で、一般的にはグルカ族をはじめとするネパール人兵士を指しますが、シンガポール警察組織もグルカ兵を抱えています。シンガポール国内でも大統領官邸イスタナや重要な国際会議で警備にあたるつば広の帽子に精悍な顔立ちの彼らを見かけた方もいるでしょう。20世紀最強の軍隊と称されたグルカ兵による演奏は“力強い”の一言で、人々を魅了して止みません。

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