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企業紹介

2020年9月9日

【企業の海外進出 送り出し後のフォローもパッケージとして提供】大槻経営労務管理事務所

 社会保険や労災など、企業だけでなく個人としても知っておきたい制度や手続き。しかし、その重要さに比べて、日々の仕事に追われてどうしても「勉強」が疎かになりがちです。そこで「年金どうなってるの?」「扶養する人が増えたけどどうすればいい?」「社員の給与計算をする人手が足りない」などの悩みを解決してくれるのが、社会保険労務士。特に、シンガポールで活動している企業や進出を目指している企業の多くは、社員の派遣にまつわる手続きなどに追われているので、社会保険労務士の存在は大きな助けになるはず。いざという時に慌てないためにも、個人の努力だけでなくプロの力を借りることも視野に入れておくことが大切です。
 
 そこで本記事では、シンガポールに拠点を持ち、弊サイトでは『海外進出「社会保険・労務管理」』の執筆をいただいている大槻経営労務管理事務所を紹介していきます。社会保険労務士の仕事の内容を伺うとともに、同事務所の特徴などを社員役員の武澤健太郎氏に伺いました。
 

 

社会保険労務士の3つの大きな仕事


 
 社会保険労務士は、企業の経営資源「ヒト・モノ・カネ・情報」の中にある「ヒト」に関わるスペシャリストです。その仕事は大きく3つに分けることができます。

1.社会保険

 「医療保険」「年金保険」「介護保険」「雇用保険」「労働者災害補償保険(労災保険)」、これら5種類がある社会保険に関する唯一の国家資格を有する専門家が社会保険労務士です。社員が入社してから退社するまでの間、さまざまな社会保険の手続きを会社に代わって行います。
 
 「医療保険」では、健康保険証の発行、家族が増えた場合などの被扶養者の追加、病気や出産などで利用できる給付金の手続きなど。「年金保険」では、年金の加入手続きや年金給付の際の裁定請求などを代行します。加えて、失業給付金をもらうために必要な離職票の作成などの「雇用保険」、仕事中や通勤中の怪我などに対応した「労災保険」なども会社の代理として行います。また、会社からの社会保険についての相談に応じるのも社会保険労務士の仕事です。

2.給与計算

 会社に代わって給与計算を行うことが2つ目の仕事です。大企業はともかく、中小企業では人事部の規模も小さい場合が多く、給与計算業務がかなり大変な作業となっています。それをアウトソースとして受け持ちます。

3.労務相談

 3つ目が労務相談です。たとえば、会社を運営するために必要となる「就業規則」の作成は、大切な仕事の一つです。最近では”働き方改革”で厳しくなった残業規制を具体的にどう対応するか、あるいは”同一労働同一賃金”を受け、「正社員と非正規の不合理をどうするか?」の相談、ハラスメントのトラブルに対するアドバイスが多かったとのこと。また現在は「新型コロナウイルスの対応」にも追われています。雇用調整助成金や普及が拡大しているテレワークについての社内制度の整備なども仕事の中に入ってきているそうです。
 
 この3つが社会保険労務士の仕事の3本の柱です。では、大槻経営労務管理事務所がどの部分に強みを持っているのかを見ていきましょう。
 

大槻経営労務管理事務所の強み


 
 社会保険労務士の仕事の3本の柱なのなかで、特に大槻経営労務管理事務所の強みとなっているのが労務相談です。
 
 「私たちは1973年から約50年間この業界で活動してきて、老舗と言っていただける実績を誇ります。約500のクライアントは、業界が偏ることなく、さまざまな職種を網羅しています。この環境で培ってきたノウハウや経験があるからこそ、労務相談のあらゆるケースにおいて的確なアドバイスをお伝えすることができるのです。多くのクライアントに長年に渡って関わってきた経験は、それだけのものがあると自負しております」(武澤氏)
 
 長年積み重ねられた「事例」を基に行われるアドバイスや手続きの代行は、心強いものとなるでしょう。
 

大槻経営労務管理事務所の理念


 
 約50年間、多くの会社から信頼を寄せられている大槻経営労務管理事務所には、理念があります。
 
 「働きやすい会社から働きやすい社会へ」
 
 コンプライアンスが重視され、労働問題を未然に防ぐのが当たり前となってきている現在。その”今”だからこそ、社労士の枠を超えて具体的に企業が成長できる、アドバイスを心掛けているのが大槻経営労務管理事務所です。
 
 企業が成長するには生産性の向上だと考え、その具体的な提案・改善案をアドバイスします。そこには「企業が成長できるアドバイス・提案ができれば、それが結果的に賃金や福利厚生などの労働者の待遇・処遇に反映され、働きやすい会社が増えてくる」との狙いがあります。そして、「働きやすい会社から働きやすい社会へ」との理念へとつながっていくのです。
 
 さらに、理念を実現するための行動の指針「信頼の三原則」があります。
 
 ・誠心誠意尽くす
 ・約束を守る
 ・知ったかぶりをしない

 
 「先生」と呼ばれることも多い社会保険労務士の立場では、「知らない」ことが恥ずかしいことになってしまうこともあります。法令や実務に精通していたとしても、即答ができない質問がないわけではありません。そこで知ったかぶりをして間違ってしまうと取り返しがつかなくなってしまうのです。だからこそ、知ったかぶりをせず、わからないことがあれば再確認する。この行動指針は、社会保険労務士のキャリアに関係ありません。クライアント視点から見ても、「とりあえずの対応」ではなく「しっかり確認しての対応」の方が信頼できるのは当然でしょう。
 

シンガポール進出の理由


 
 日本で老舗としての実績を誇っている大槻経営労務管理事務所が、なぜシンガポールへと進出したのでしょうか。そこにはセミナーでの手応えが大きく影響を与えていたといいます。
 
 「2014年ごろだと思うんですが、東南アジアに進出する会社が増えてきていて、海外駐在の派遣についての規定や処遇、社会保険、労務相談のセミナーを開催していました。参加の人数も増えてきていただけでなく、実際に海外進出するクライアントも増えてきていたのです。特に中小のクライアントの場合、現地にネットワークもないことも多く、私たちも送り出したあとはフォローが難しい状況でもありました。だからこそ、弁護士事務所、会計事務所、勤怠管理、人材紹介会社などのご紹介を含めたトータル的なパッケージとしてフォローもできないかと考えていたのですが、やっぱり自分たちも行ってみたいとわからないじゃないですか。そこで実際にシンガポールに行ってみようと進出を決めました」(武澤氏)
 
 日本からクライアントを送り出したあとのフォローを充実させるために、シンガポールへ進出した大槻経営労務管理事務所。これからシンガポール進出を考えている企業にとっても頼もしい存在となるのではないでしょうか。
 
 最後にAsiaX読者へのメッセージをいただきました。
 
 「私たちは、この業界で50年近くやらせていただいて、現在は500社くらいのクライアントにご支持いただくなど、長年のノウハウは蓄えていると自負しています。そのノウハウは海外への赴任者の対応も数多く含まれています。そう言った意味では、海外進出への労務相談だったりアドバイスは強みになっています。海外進出はパッケージとしてお手伝いもできるので、お気軽にご相談ください。また、毎年2回社会保険のセミナーをシンガポールで開催してきました。今はコロナの影響で難しいのですが、状況が落ち着いたら再開、もしくはオンラインでのセミナーの開催も考えています。その際には、ぜひ多くの方に参加していただきたいです」(武澤氏)
 

依頼の方法と注意点

 大槻経営労務管理事務所への依頼は、下記アドレスへメールを送付することで始まります。
 
 Singapore@otuki.org (担当:武田 正行)
 
 依頼の内容は、「おおまか」でも問題なく対応してもらえます。ただし、ご注意いただきたいのは、現地の労務相談はシンガポールの法律が関わってくるためにお答えすることが難しい場合が多いということです。また個人からの依頼の場合、企業クライアントを多く担当している大槻経営労務管理事務所では、双方代理ができないケースが出てくることも理解しておく必要があります。
 
 働くためには重要なのに、仕事の忙しさから不勉強になりがちな労働問題。シンガポールで悩んでいる方やシンガポール進出などを機会にプロの手を借りてみてはいかがでしょうか。
 


社労士大槻オフィスシンガポール
80 Robinson Road, #10-01A Singapore 068898
http://www.otuki.org
ご相談はE-mailにてご連絡ください。
Singapore@otuki.org (担当:武田 正行)

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