カジュアルビストロで世界各国の味に舌鼓

目新しいお店の登場が著しいサンテックシティモールの1階に今年3月、世界の食材のアイデアを取り入れた食事を楽しめる「Olivia & Co.」がオープンした。店内はオープンスタイルで、木目調のデザインにこだわった、開放的かつ温かみのある雰囲気が特徴だ。また、国旗やステッチが施されたカラフルなソファーや子供用の椅子も置かれていて、つい長居してしまいそうな空間。オープンキッチンには各国の香辛料や食材が並び、富士山やエッフェル塔など世界のモチーフにしているので、ちょっとした旅行気分も味わえる。

世界各地に足を運び、現地のあらゆる食材を研究したシェフのオリビア氏は、スパイスを巧みに使いこなすバラエティーに富んだ料理を得意としている。その多様性が同店のメニューにも生かされており、例えばチキンウィングだけでも5ヵ国分の種類がある。照焼き風味の「トウキョウ・ウィングス (Tokyo Wings)」（9Sドル/6本）や、ピリ辛でガーリックが効いたポルトガル風の「ルイジアナ・ウィングス (Louisiana Wings)」はつい何本でも食べてしまうほど癖になる美味しさなので、友人や家族とシェアしながら数種類試してほしい。

メイン料理のハンバーガーも種類が豊富。中でも注目は「キーサイドソフトシエルクラブバーガー (Quayside Soft-shell Crab Burger)」（23Sドル）で、天ぷらの衣でソフトシェルを包むという日本食の要素が取り入れられているのが特徴。蟹の身は柔らかく、ほのかな甘みが口に広がる逸品だ。サイドディッシュとして提供されるサツマイモフライもおすすめで、パクチーが入ったオリエンタルソースと合わせると甘味がさらに際立つのでお好みでどうぞ。

キーサイドソフトシエルクラブバーガー（23Sドル）とサツマイモフライ

もう一品、メイン料理で外せないのが鶏肉をローストした「スプリングチキン (Spring Chicken)」（14Sドル）だ。柔らかい鶏肉にトリュフの香りが豊かなグレイビーソースをかけると、濃厚で深い味わいを楽しめる。なお、わさび入りのマッシュポテトにはまろやかなチーズが組み合わされており、めずらしい食材の組み合わせと、その絶妙な美味しさのバランスにきっと驚くことだろう。

スプリングチキン （14Sドル）

デザートにはキャラメルソースやフルーツをのせたお店自慢の焼きたてワッフル「クリスピーリックス (The Krispy Lux )」（12Sドル）を堪能しよう。カプチーノ（5Sドル）はお店が独自でスマトラ島のコーヒー農園から取り入れているという厳選豆ということだけあって、風味が豊かである。また、オーストラリアから取寄せた「StrangeLove」というオーガニックソーダ(7Sドル)は、味がシンプルながらも後を引く美味しさで、食後さっぱりとしたい方にぴったり。ジンジャービール、レモンスカッシュ、スモークコーラ、ブラッドオレンジ＆チリなど素材の特徴を生かしたユニークな組み合わせのソーダ4種を取り揃えている。

クリスピーリックス （12Sドル）

パッションチーズケーキ（8.50Sドル）とカプチーノ（5Sドル）

居心地のよい店内とこだわりの料理を堪能しながら、世界を旅している気分になれるビストロで、朝食、お昼時間や午後の一時を心行くまで満喫するのはいかがだろう。

オーガニックソーダ(7Sドル)