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シンガポールEYE

2017年10月2日

有田焼の皿に描くシンガポール、アジア共通のデザインコンセプトを創造したい

 

マーライオンやラッフルズ卿像は、シンガポールにおけるシンボル的な存在。ブギス近くのビーチ・ロード沿いにあるギャラリーショップ「Supermama」では、日本の陶磁器メーカーらとのコラボレーションを通じて、マーライオンなどのイラストを描いた有田焼の皿をはじめとするユニークな商品を販売、日本人を含む旅行客やシンガポール人から人気を集めているという。今回、創業者のエドウィン・ロウさんに、ショップのコンセプトやデザインに関する思いなどを語ってもらった。

 

―シンガポールを象徴するアイコンを描いた有田焼の皿にはオリジナリティがあります。日本の文化とのコラボレーションに関心を持った理由について教えてください。

日本のプロダクトデザイナーである喜多俊之氏が、シンガポールでオープンコースを開催したことがきっかけです。このとき、アートやデザインを学ぶシンガポール人の学生を8人選抜し、東京や大阪、京都を巡り、和紙など日本の文化やデザインを学ぶというプログラムがあり、私も参加しました。日本各地を巡る中で、優れたプロダクトデザインについて学ぶことができ、大きな影響を受けました。

 

それまで私はデザインというものについて、どんな色を使うのかなど技術的な面からしか捉えていなかったように思います。日本で学ぶうち、デザインにはその国の文化や歴史が内包されていると感じるようになり、デザインに対する考え方が変わりました。日本における焼き物や和紙の文化はもともと中国から伝わったものですが、その後独自の発展を遂げ、日本人のアイデンティティを形成するうえでも影響を与えていると思います。私も日本の文化の良いところを取り入れ、シンガポール独自のものとして発展させていきたいと思うようになったのです。

 

―Supermamaで販売している皿は何を表現しているのでしょうか。

シンガポールの歴史や文化の多様さです。現在、約80人のシンガポール人デザイナーとコラボレーションしており、それぞれが違った視点からシンガポールを描くことで、この国の多様性を表現しています。取り扱っている皿は、青と白の2色だけでシンプルに見えますが、よく見るとそれぞれ絵柄も違うのです。

 

この国には中華系、インド系、マレー系と違う人種が共存しており多様な文化があります。また同じ華人でも、世代によって自炊をしたりしなかったりとライフスタイルもさまざま。シンガポールの文化やライフスタイルは多様性に富んでいて、単一のデザインではとても表現しきれません。

 

人気のある作品のひとつに「One Singapore」があります。マーライオンやガーデンズ・バイ・ザ・ベイなど、シンガポールを象徴するアイコンを皿の中に多数描いています。また昨年からは、エスプラネードやシンガポール・スポーツハブなど、シンガポールの代表的な建築物をモチーフにしたシリーズも始めました。

 

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One Singapore
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―これらの皿はどうやって制作しているのですか。

デザインはシンガポールで行い、有田焼・波佐見焼の製造を手がける佐賀県のメーカー「KIHARA」が製造しています。当店では、ただ安いお土産を売るのではなく、シンガポールの歴史を伝える高品質なプロダクトをつくることにこだわっています。KIHARAの持つ歴史とクラフトマンシップは、われわれのデザインに深みを加えてくれています。

 

―日本にさまざまな陶磁器がある中、有田焼を選んだ理由は。

有田焼が誕生したのは17世紀で、日本で初めて生産された磁器とされています。その後は日本各地に広まるとともに、ドイツなど欧州にも輸出されるようになった歴史があります。長い歴史を持ち、海外でも親しまれている有田焼となら、うまくコラボレーションができると考えたのです。

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