ITシステム基盤のプロフェッショナル　インフラ最適化の全領域に対応

ビジネスの現場で使うITシステムを安全かつ効率よく動かすために、最適なITシステム基盤を構築することは不可欠。しかし、各社が業務で使用するアプリケーションを担当するエンジニアはいても、システム基盤の専任チームを持つまでの企業は少ないのが現実という。

今年5月にシンガポールに進出したレック・テクノロジー・コンサルティング株式会社は、システム基盤構築専門のプロフェッショナル集団。日本では金融関連、旅行サービス会社、ECサイト運営会社や、システムインテグレーター、コンサルティングファームといった企業までITインフラのコンサルティングサービスを提供している。代表取締役社長の紙屋 滋さんは同社の強みの1つにITの各領域のスペシャリストを擁していることを挙げる。

「ウィンドウズやリナックスなどのオペレーティングシステム、サーバ、ストレージ、データベース、仮想化、クラウド、ネットワーク、運用管理ツール、またサーバがダウンした時に予備のサーバを作動させるためのクラスターといった技術など、当社にはそれぞれの専門領域について深い知識を持ったエンジニアがいます。しかし、各自は専門領域だけを担当しているのではありません。自身の専門領域以外についての知識、すなわちシステム基盤全般のナレッジ（知識）も持っており、そういったエンジニアを擁しているのが当社の強みです」。

ITシステム基盤の構築において計画策定から設計・構築、導入、検証、運用まですべてのフェーズの経験を基に、整合性のとれたサービスの提供を可能にしている。

エンジニアとしての専門知識だけでなくコミュニケーション能力を重視

「各専門領域のエキスパートがそれぞれの専門知識を活かし、ノウハウを共有することでお客様にとって最適のシステムをご提案し、高品質で構築します。このように専門領域の横のつながりがある社内体制を確立するために、ナレッジの共有化はもちろんのこと、エンジニアそれぞれの人間性・コミュニケーション能力も重視しており、これはエンジニアがお客様と接する際にも活きています」。

専門知識を深めると同時に、領域を広げスキルアップするために、社内では定期的に勉強会が開催される。また、この勉強会を外部のITエンジニア向けに開放、参加者を募ったところ、多数の申し込みが有り、現在は何回かに分けて実施をしているという。

「システム基盤の設計・構築に関するナレッジの蓄積が進まず、ナレッジ不足のために未然に防ぐことができた問題が生じるケースやアプリケーションエンジニアがシステム基盤構築も兼任しているケースが多いのではないでしょうか。色々な製品を組み合わせるオープンな時代だからこそ、ITインフラの専門知識を必要としているのです。この勉強会を受講されたお客様が、当社のナレッジやノウハウそしてサービスを活用され、効率よくITシステム基盤の構築を実現されたら大変嬉しく思います」。

会社設立当初から海外展開を視野に入れ、3年ほど前からシンガポールでの設立を検討していたという。

「シンガポールを選んだのは、日本での多くのお客様が進出し拠点を構えていらっしゃることが第一の理由です。第二は東南アジアへのビジネス拡大のハブとして最適と考えＴたからです。また、前職は外資系コンピュータ会社に所属しており、シンガポールにAPACのHQが有り馴染みもありました。当地でも信頼をいただいて成長をしていきたい。また、ローカルのエンジニアを採用し、育てることも目標です。シンガポールから日本へ赴き、日本でのきめ細かい仕事の仕方や迅速な対応を学んだり、日本からも当地でのエンジニア研修にトレーナーとして参加させることも積極的に行っていきたいです」。

会社プロフィール

2008年1月創業。本社は東京都港区新橋。企業向けITシステム基盤最適化のためのコンサルティング、設計・構築、運用支援サービスなどを提供する。社名にはRevolution＆Quality」：顧客のシステムの構築に改革をもたらす高品質サービスを提供するという決意と「Re：Question」：お客様からの問い合わせ（Question）に対してクオリティ（Quality）の高い回答をするというメッセージが込められている。