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経済

2024年4月18日

ジュエルチャンギエアポート、開業5周年

 ジュエルチャンギエアポートは、2024年3月31日に終了する会計年度も回復基調を維持し、17億Sドル(約1,928億円)を投じた複合商業施設の入場者数は前年比26%増となった。
 
 Covid-19後のチャンギ空港を利用する旅行者数の増加に後押しされ、ジュエルの全体的な小売売上高も直近の会計年度で20%増加した。
 
 モールの最上階にある1万4,000平方メートルのキャノピー・パークは、前年度に比べ12%来場者が増え、チケット売上は35%増加した。
 
 4月17日に開業5年目を迎えたジュエルの広報担当者は、現在の入場者数はパンデミック前の毎日30万人の来場者レベルに近く、「好調な足取り」をたどっている。また、2023年4月から2024年3月までのモールでの小売売上高は記録的であり、2019年4月から2020年3月までの期間と比較すると17%増加していると述べた。
 
 ジュエルの継続的な回復は、チャンギ空港と連動しており、2023年の旅客数は5,890万人を記録した。これはCovid-19以前の年間トラフィックレベルの86%にあたるという。
 
 ジュエルによると、2023年4月から2024年3月までの旅行者の約30%が観光客で、中国、マレーシア、台湾、米国、インドネシアからの旅行者が旅行者数のトップ5を占めた。
 
 消費額の上位5位は、インドネシア、中国、インド、フィリピン、ベトナムからの旅行者で、2023年の最後の3ヵ月は、2022年の同時期と比較して、中国人旅行者の消費額が約5倍となった。
 
 5周年を記念して、ジュエルは2024年の残りの期間、屋内の滝「レイン・ボルテックス」で5分間の光と音楽のショーなどの特別イベントやコーヒーチェーンのスターバックス、デザイナー服ブランドのポロ・ラルフローレン、レストラン「バーガー&ロブスター」など、一部の小売店が記念商品の販売を開始するという。
 
 5月と6月には国産ファッションブランドのチャールズアンドキースなどの新しい店舗も加わる。チャールズアンドキースは、現在ジュエルB1にある店舗を拡張し、シンガポール初の旗艦店をオープンする。
 
 2019年に大々的にオープンしたジュエルは、最初の半年で5000万人の来場者を集めたが、シンガポールが2020年4月から6月にかけてCovid-19対策の為に、8週間のサーキットブレーカー期間に入ったため、モールは閉鎖を余儀なくされた。2021年には、チャンギ空港の清掃業者に関連したCovid-19感染者が急増したため、再び1ヵ月間閉鎖された。
 
 小売店の売上がCovid-19前の水準に回復し、クリスマスにはCovid-19以来最高記録となる34万5,000人近くがモールを訪れた。その後、記録は更新され、2023年11月のディーパバリには34万6,000人が訪れた。

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