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経済

2023年3月10日

22年の投資認可額、14%減も過去2番目の規模

 

 マレーシア投資開発庁(MIDA)の3月日発表によると、2022年の投資認可額は2,646億2,530万リンギ(約8兆円)だった。過去最高だった前年を14.5%下回ったものの、過去2番目の規模となる。外国直接投資(FDI)では前年に投資額で国別2位だった中国が首位に浮上した。
 
 FDIは全体で21.7%減。国別で中国の554億リンギが最も多く、これに米国(292億リンギ)、オランダ(204億リンギ)、シンガポール(135億リンギ)、日本(114億リンギ)が続いた。国内直接投資(DDI)は0.5%増えた。
 
 産業別の投資認可額では、製造業が56.8%減少。前年に電子分野で複数の大型案件が認可された反動があったためで、FDIが63.2%減と大幅に縮小した。一方、農鉱業は52.3%増、サービス業は58.8%増と大きく伸びた。
 
 製造業の業種別認可額では電気・電子が293億リンギで最大。ただ、前年の5分の1にとどまる。大型事業では、◆韓国電池大手のサムスンSDIによる電気自動車(EV)向けなどの電池セル生産=投資額60億リンギ、ヌグリスンビラン州◆米中合弁のTF-AMDマイクロエレクトロニクス(ペナン)による半導体の生産=投資額20億リンギ、ペナン州◆フェローテックホールディングスによる金属加工やロボット組み立て、石英・セラミックス加工製造=ケダ州――などがあった。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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