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経済

2023年3月10日

GDP成長率予測、1.9%に上方修正

 シンガポール金融管理庁(MAS)が発表した2023年3月版の民間エコノミスト調査によると、23年の実質国内総生産(GDP)成長率の予測(中央値)は前年比1.9%だった。前回調査(22年12月)から0.1ポイント上がった。
 
 今回のアンケート調査はエコノミストとアナリストの26人を対象に2月13日に送付。21人から回答を得た。産業別の成長率予測は、製造業が横ばいで、それ以外は全てプラス。最も伸びが高いのは宿泊・外食サービスの8.4%で、これに建設業が4.2%、金融・保険が2.5%、卸小売りが1.9%で続いた。なお宿泊・外食サービスと卸小売りは前回予想の5.6%、1.4%から上がったが、それ以外は下がっている。
 
 23年の予測はほか、◆輸出額(石油と再輸出を除くNODX)伸び率=マイナス4.0%(前回予測はマイナス0.5%)◆個人消費伸び率=3.2%(同3.2%)◆インフレ率=5.0%(5.2%)◆失業率=2.2%(2.2%)――などだった。
 
 なお貿易産業省によると、22年のGDP成長率(確定値)は前年比3.6%だった。プラスは2年連続だが、21年の8.9%からは減速した。新型コロナウイルス禍の反動が薄れたほか、世界的な物価高などの影響で第4四半期には成長率が2%台まで減速した影響が出た。同省は23年の成長率予想を0.5〜2.5%としている。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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