2022年11月25日
公務員に1.1ヵ月分の年末ボーナスを支給
首相官邸の公共サービス課(PSD)は11月24日(木)、すべての公務員に給与の1.1ヵ月分の年末ボーナスが支給すると発表した。
最大15以下の等級に相当する公務員には、さらに700Sドル(約7万1,300円)の一時金が支給される。
政府は引き続き、すべての公務員に無年金年俸1ヵ月分、通称13ヵ月目のボーナスを支給する予定という。
PSDによると、ボーナス(AVC:Annual Variable Component)は、経済の見通しを考慮しつつ、公務員の勤勉さを評価するものであるという。
今年の年末ボーナスは、2021年に支給された年末AVCの1ヵ月分より若干高い。
PSDは、シンガポール通産省(MTI)が2022年のシンガポールの国内総生産(GDP)成長率予測を3.5%程度に更新したことに言及した。
また、今年第3四半期の経済成長率は前年同期比4.1%増と、前期の4.5%増から減速したことを挙げている。
2022年のGDP成長率は維持されたものの、世界経済環境の悪化により外需型セクターの見通しは弱まり、世界経済のダウンサイドリスクは依然として大きいとPSDは述べている。
総雇用数は引き続き拡大しているものの、9月の失業率はわずかに上昇し、再雇用者数は四半期を通じて増加した。
中間金と合わせると、公務員は通年で合計1.45ヵ月分のAVCを受け取ることになるが、より若い等級の公務員には、2022年に最大1,100Sドル(約11万2,000円)の一時金が追加で支給される。
経済状況を反映したAVCは、通常、公務員の月給の倍数に基づいて設定されている。
政府は、献身と粘り強さで困難に対応してきたすべての公務員の努力と犠牲に深く感謝するとPSDは述べている。
年末のボーナスについて、全国労働組合会議副秘書長のチャム・ホイフォン氏は、NTUCは、時代の変化に対応し競争力を維持するために、雇用者と従業員がスキルアップを続けることを奨励する。我々は民間企業にも同じように、この年末に従業員に感謝し、配慮するよう呼びかけるという。
Amalgamated Union of Public Employees (AUPE)のサンジーブ・クマール・ティワリ書記長は、政府が年末手当に関するAUPEの提案を受け入れたことに感謝している。年末のAVCは、低所得の役員がインフレや生活費上昇の影響に対処できるようにするための進歩的なものであると同時に、役員の健闘を称える公正な支払いであると述べた。
人事部に勤める公務員のショーン・テイさん(26歳)は、今年一年、一生懸命に働いたので、それを認めてもらえてうれしい。年末のボーナスがインフレの打撃を和らげるのに役立ってくれればと思う。また、今年のクリスマスシーズンには、家族でおいしいものを食べに行く余裕があるのもうれしいという。