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経済

2022年11月25日

10月の物価上昇率6.7%、14ヵ月ぶり鈍化

 シンガポール統計局が11月23日発表した2022年10月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比で6.7%となり、前月(7.5%)から減速した。前月を下回るのは21年8月以来、14カ月ぶり。ガソリンや電気、ガスなどの伸びが鈍化した。民間道路輸送(17.3%)と住居(4.9%)を除くコア指数の上昇率は、前月を0.2ポイント下回る5.1%だった。
 
 ガソリン(7.6%)は6月(35.8%)をピークに減速が続いており、21年3月以降で最低となった。燃料価格が下落基調にあることで電気(21.4%)とガス(7.1%)も伸びが縮小。ほか、自動車(22.4%)も前月を下回った。一方、食品(7.1%)は前月(6.9%)を上回り、08年10月以来、14年ぶりの高水準を記録。肉類(15.3%)や卵(24.7%)の伸びが加速した。
 
 シンガポール金融管理局(MAS)と貿易産業省は、今後の動向について、燃料や食品の価格はピークを過ぎたものの、当面は高水準で推移すると指摘。労賃や家賃の上昇も続き、コア指数は23年半ばまで大きな下落を見込めないとの見方を示した。CPIとコア指数の上昇率の予測は、22年がそれぞれ6.0%、4.0%、23年が5.5〜6.5%、3.5〜4.5%とし、前月から据え置いた。

 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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