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社会

2022年8月1日

住民の10人に6人がCovid-19に感染している可能性が高い

 地域住民の10人に6人がCovid-19に感染している可能性があるが、これは集団免疫を付与するものではないとオン ・ イェクン (Ong Ye Kung) 保健相は8月1日(月)に国会で述べた。
 
 彼は、約170万人のCovid-19患者が報告されており、この数はシンガポールの人口の約30%に相当する。我々はまた、定期的にポリクリニックの患者や他の医療ボランティアから採取した血液サンプルについて、以前に感染した形跡がないかどうかを系統的に監視している。これらのサンプルからは、地域住民の約60%がCovid-19に感染している可能性があると推定されるが、これで集団免疫ができたわけではない。ウイルスは変異を続け、ワクチンの保護から逃れ、人々に感染するからだと述べた。
 
 シア・キアン・ペン氏(Marine Parade GRC)の質問に対し、オン氏は、なぜなら、もはやワクチンや感染症の機能ではなく、変異の速いウイルスであるため、以前の感染による保護から逃れることができるからである。集団免疫を目指して、ウイルスが消滅すると考えてはいけないと答えた。
 
 シンガポールでは現在、感染力の強いオミクロン亜種BA.5によるCovid-19の波が押し寄せており、今週はさらに沈静化すると予想されているが、ワクチンや先行感染による防御効果が薄れるにつれて、感染者は再び増加すると予想される。
 
 オン氏によると、今年初めの前回のオミクロンの波では、感染者の2.4%が入院を必要としたという。今回の波では、1.9%が入院を余儀なくされた。すべての症例が報告されているわけではないので、実際の比率はもっと低くなる可能性があるという。
 
 しかし、高齢者をはじめとする社会的弱者のワクチン接種率は、ブースターショットの接種が頭打ちになっており、依然として懸念が残っている。
 
 オミクロンの感染による重症化からワクチンをしっかり守るには、3回のmRNA注射が必要であるが、60歳以上の高齢者で、接種資格があるにもかかわらず、ブースター注射を受けていない人がまだ4万人いるという。さらに4万人の高齢者がまだ2回の接種を終えていないという。
 
 いずれも感染すると重症化しやすいので、移動予防接種チームや在宅予防接種チームを通じて、引き続き手を差し伸べていくという。

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