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金融

2022年1月24日

中銀が政策金利据え置き、9会合連続

 マレーシア中央銀行は1月20日、定例の金融政策決定会合の結果、翌日物政策金利(OPR)を1.75%に維持する決定を下したと発表した。据え置きは9会合連続で、アナリスト予想通り。過去最低の金利水準を維持することで新型コロナウイルス禍からの経済回復を後押しする。
 
 中銀は、2021年第3四半期の国内総生産(GDP)がマイナス4.5%と大きく落ち込んだが、政府が新型コロナ対策の行動制限を緩和しており、第4四半期以降の回復は早いとみる。21年のGDP成長率はまだ発表されていないが、中銀は予想レンジのプラス3〜4%に収まると推計。22年は5.5〜6.5%に加速するとみている。
 
 ロイター通信によれば、マレーシアでは政府が20年以降に5,300億リンギ(約14兆4,000億円)の景気刺激策を講じ、中銀は政策金利を1.25ポイント引き下げた。中銀は、22年は世界経済と民間投資の回復も相まって成長が加速するとみるが、新型コロナ変異種のまん延や、これによる世界経済の回復鈍化、サプライチェーン停滞などのリスクはあるとみている。
 
 なおアナリストらはマレーシア中銀の利上げタイミングについて、少なくとも7月以降になるとみている。

 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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