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経済

2021年12月29日

11月の輸出額32%増、前月から伸び加速

 マレーシア統計局が12月28日発表した貿易統計によると、2021年11月の輸出額は前年同月比32.4%増の1,122億220万リンギ(約3兆800億円)だった。プラスは15カ月連続で、伸び率は前月から拡大。金額は過去最高だった前月をやや下回ったものの、過去2番目の高水準となった。資源高を背景に石油製品などの輸出額が大きく伸びている。輸入額は38.0%増の933億120万リンギで、前月に続き過去最高額を更新。貿易収支は189億100万リンギの黒字だった。
 
 コモディティー価格が高水準にある中、輸出では石油製品と金属製品、パーム油・パーム油製品がいずれも約2倍に拡大。3品目だけで輸出額増加分の4割超を占めた。輸出額全体の3分の1を占め最大の電気・電子製品は17.4%増となり、4カ月連続のプラス。他に鉄鋼と化学・化学製品が5割増と伸びが大きく、前月まで落ち込みが続いていた輸送機器は33.5%増とプラスに転じた。
 
 主要国・地域への輸出額は概ね2桁の増加。最大の中国向けは20.5%増、2番目のシンガポール向けは19.7%増、3番目の米国向けは33.5%増、日本向けは27.3%増だった。中国向けは光学・科学機器、シンガポール向けは石油製品がけん引した。
 
 輸入は全体の3割を占め最大の電気・電子製品が39.0%増となるなど、主要品目の多くで2桁のプラス。国・地域別では最大の中国からが31.2%増、日本からが17.8%増だった。
 
 1〜11月の累計は、輸出額が前年同期比25.7%増の1兆1,159億5,080万リンギ、輸入額が23.3%増の8,844億2,360万リンギ、貿易収支が2,215億2,720万リンギの黒字だった。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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