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経済

2021年12月27日

1〜9月の投資認可額5割増、コロナ前も上回る

 

 マレーシア投資開発庁(MIDA)は12月23日、2021年1〜9月の投資認可額が前年同期比51.5%増の1,778億リンギ(約4兆8,400億円)だったと発表した。製造業への外国直接投資(FDI)がけん引し、新型コロナウイルス流行前の19年1〜9月を2割ほど上回る水準に回復。認可件数は3,037件に上り、7万9,899人の雇用創出が見込まれている。
 
 外国直接投資(FDI)は2.4倍の1,061億リンギに拡大。国別の投資額では上位5カ国にシンガポール、中国、オーストリア、日本、オランダが入り、合計でFDI全体の85.3%を締めた。国内直接投資(DDI)は0.9%減の717億リンギと、やや縮小した。
 
 産業別では、最大の製造業が60.4%増の1,039億リンギ(認可件数は522件)となり、うちFDIは2.3倍に拡大。サービス業は13.6%増の578億リンギ(2,473件)、農鉱業は9.3倍の161億リンギだった(42件)。
 
 大型事業では、◆オーストリアのプリント回路基板(PCB)メーカー、AT&Sによる、ハイエンドPCBと集積回路(IC)基板の工場建設=ケダ州、投資額85億リンギ◆オランダの半導体大手ネクスペリアによる工場増強=ヌグリスンビラン州◆太陽誘電による、積層セラミックコンデンサー(MLCC)の新工場建設=サラワク州、6億8000万リンギ――などがあった。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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