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社会

2021年12月27日

オミクロン症例、今のところは重症化ない

 シンガポールで発生したオミクロンの症例は、今のところ重症化したものはなく、感染者も酸素補給や集中治療を必要としていないと、12月26日(日)夜、シンガポール保健省(MOH)は発表した。しかし、これはほとんどの感染者がワクチン接種を受けており、年齢層が若いためかもしれないという。
 
 オミクロンの最新情報では、Covid-19に取り組む複数省庁のタスクフォースは、12月25日(土)時点で、輸入患者443人と地元患者103人の合計546人のオミクロン患者が確認されたと発表した。この1週間で、非連結の地域オミクロンが13件、地域連結の地域発信のオミクロンが78件となった。
 
 タスクフォースは、海外の研究により、mRNAワクチンがオミクロンによる症候性感染のリスクを低減することが示されたことに注目している。海外研究の予備的推計によると、mRNAワクチンを2回接種すると、オミクロンの症状発現リスクが約35%低下し、さらにmRNAの1次接種とブースターのレジメンを受けた人は、リスクが約75%低下するという。
 
 対策本部は、感染や重症化に対する防御を強化するために、シンガポールのブースターワクチン接種プログラムを推進することの重要性を強調した。世界的には、オミクロンの変異型は現在、アフリカとヨーロッパを中心に110ヵ国以上で検出されている。感染した国や地域からの現在の観察によると、現在流通している他の型よりも感染力が強いことが示唆されている。イギリスやデンマークなど多くの国では、オミクロン型がデルタ型を抜いて優勢になっている。

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