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経済

2021年10月29日

9月の輸出額25%増、資源高で過去最高更新

 マレーシア統計局が10月28日発表した貿易統計によると、2021年9月の輸出額は前年同月比24.7%増の1,108億3,390万リンギ(約3兆円)だった。単月で1,100億リンギを超えるのは初めて。資源高を背景に石油製品などの輸出額が大きく伸びた。輸入額は26.5%増の847億360万リンギで、4月に次ぐ過去2番目の大きさ。貿易黒字は261億3,030万リンギとなり、過去最高を更新した。
 
 輸出は13カ月連続のプラス成長で、伸び率は前月から加速。コモディティー価格が上昇傾向にある中、石油製品が2.5倍、金属製品が2.2倍、パーム油・パーム油製品が1.5倍に拡大し、3品目だけで輸出額増加分の5割超を占めた。
 
 主要品目では、機械設備・部品や加工食品など他の品目でも2桁増が目立った。新型コロナウイルス対策の活動制限が緩和されたことも輸出の追い風になったとみられる。最大の輸出品目である電気・電子製品は5.6%増となり、2カ月連続のプラス。一方、自動車を含む輸送機器は6.0%減と落ち込みが続いている。
 
 主要国・地域への輸出額は概ね2桁の増加。最大の中国向けが19.0%増、2番目のシンガポール向けが32.4%増などと伸びており、中国向けは金属製品や鉄・鉄鋼製品、シンガポール向けは電気・電子製品がけん引した。対日輸出は18.3%増だった。
 
 輸入は全体の3分の1を占める電気・電子製品が3割増となるなど、主要品目の多くで2桁のプラス。国・地域別では最大の中国からが30.3%増、日本からが5.9%増だった。
 1〜9月の累計は、輸出額が前年同期比24.9%増の8,893億2,200万リンギ、輸入額が21.2%増の7,129億9,400万リンギ、貿易収支が1,763億2,700万リンギの黒字だった。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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