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社会

2021年10月1日

シンガポール動物園にインドから絶滅危惧種のキリン2頭が来園

 シンガポール動物園にインドから絶滅危惧種の若いキリン2頭が到着し、9月30日(木)から園内のワイルドアフリカゾーンで一般公開されている。
 
 インドのマイソール動物園から来たこの2頭のロスチャイルドキリンは、キリンの中でも最も絶滅の危機に瀕している亜種に属す。ロスチャイルドキリンは、野生では2,000頭以下しか生息が確認されてない。
 
 動物園を運営するワイルドライフリザーブシンガポール(WRS)は、シンガポールまでの道のりは、州境を越えた22時間の陸旅と7日間の船旅であったと発表した。
 
 BalajiとAdhilと名付けられたこの2頭の健康なオスのキリンは、ともに約1歳で、5月にジュロン港に到着した。パンデミックの影響で航空貨物が少なかったため、キリンをシンガポールに輸送することはWRSにとっての課題であった。
 
 この2頭のキリンのインドからシンガポールまでの輸送は、PACC Lineという船を所持するKuok Singaporeが担当した。
 
 父親は同じだが母親が異なる異母兄妹は、マイソール動物園によって命名された。 Balajiはヒンディー語で強さを意味し、インドの王子の名前でもあります。Adhilはアンドロメダ座の星で、PACC Lineの船の名前でもある。
 
 WRSの草食動物学芸員であるParmasivam Ramasamy氏は、「この優しい巨人をシンガポール動物園に迎え入れることができ、大変嬉しく思っている。当園で飼育している親子のMarco とJubileeにも紹介した。現在のキリンの展示場には4頭のための十分なスペースがあり、彼らのデビューに備えて水桶と塩水ブロックを追加しました」と述べた。
 
 マイソール動物園は、2010年からWRSと動物交換のパートナーシップを結んでいる。これまでにもナマケモノやライオンテールマカクなどWRSに送られている。

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