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政治

2021年8月10日

COVIDレジリエンス移行についての概要まとめ

 8月6日(金)、シンガポール保健省(MOH)は、COVIDレジリエンスに向けた移行についての概要を下記の通り発表した。一部は8月19日(木)から実施される。
 保健省は、ファイザー社、モデルナ社などの世界保健機関(WHO)の緊急使用リストに掲載されているワクチンの2回目接種を終えてから2週間後を「完全なワクチン接種」とみなす必要があるとしている。また、COVID -19から回復した場合や、グループ活動の終了予定時刻の24時間前に行われた検査で陰性の結果を得た場合もこのカテゴリーに含まれる。
 

8月10日(火)から実施される対策

飲食店での食事

 ・全員が予防接種を受けている5人までのグループは、飲食店での食事が可能になる。予防接種を受けていない12歳以下の子供については、同一世帯の子供であれば、5人のグループ内に含めることができる。
 ・各飲食店は、上記のようにワクチン接種を完了した者にのみ食事サービスを再開できる。これが確約できない飲食店は、持ち帰りや配達サービスのみの提供となる。
 ・ホーカーセンターやコーヒーショップでは、2人までの少人数制に限られるが、ワクチン接種の有無にかかわらず食事をすることができる。
 ・いずれの場合も飲食時以外は常にマスクを着用しなければならない。
 ・ライブパフォーマンス、録音された音楽、ビデオやテレビの上映などのエンターテイメントは引き続き禁止される。

 

グループサイズ

 ・社交場でのグループサイズの上限は2人から5人に引き上げられる。
 ・1日の訪問者数の上限も、現在の2人から5人に引き上げられる。訪問者の上限は、祖父母に養育されている孫には適用されない。
 ・ワクチンを接種していない人は、感染や重度の感染の可能性を減らすために、2人以下のグループで行動することが強く推奨される。
 ・社交の集まりの回数は1日2回以下とする。
 

礼拝などの集まり、映画館、MICE、ライブパフォーマンス、スポーツ観戦イベント

 ・全員がワクチン接種者であれば、500人までイベントに参加することができる。ただし、ワクチン接種を受けていない人がいる場合は、50人までとなる。
 ・12歳以下の未接種の子供がいる場合は、全体の5分の1を超えてはならない。
 ・集会者が5人までのグループで集まる場合、グループ内の子供は同一世帯の子供でなければならない。
 ・マスクを外した状態での歌唱や、ライブで空気の排出を必要とする楽器の演奏は、安全管理措置を講じた上で、ワクチン接種を受けた演奏者のみ再開することができる。
 

葬儀

 葬儀の参列者数は、現在の上限である20人から30人まで引き上げられる。
 

結婚式と結婚披露宴

 ・結婚式に出席できる人数は、全員がワクチンを接種していれば500人まで、ワクチンを接種していない場合は50人までとなる。
 ・ワクチンを接種していない12歳以下の子供も参加できるが、イベントの規模の20%を超えてはならない。
 ・イベント中に5人までのグループで集まる場合は、グループ内の12歳以下の未接種の子供は同一世帯の子供でなければならない。
 ・結婚披露宴は、全員がワクチンを接種していれば250人まで参加可能。披露宴は1回のみ。
 ・1テーブルあたり最大5人のグループまで許可される。
 

ステイケーション

 同一世帯を除き、1部屋に5人まで宿泊できる。ただし、その部屋の最大収容人数に応じて制限される。
 

対面式の授業

 5人までのグループ、1クラス最大50人での受講が可能となる。しかしながら、リモートでの参加が強く推奨される。
 

マッサージ施設やヘアサロン

 フェイシャル、サウナ、メイクアップサービスなど、マスクを外す必要のあるサービスは、顧客がワクチン接種済みである場合のみ可能となる。
 

スポーツ活動

 ・屋内でのマスクオフの高負荷運動やクラスは、30人を上限に再開可能。
 ・ジムやフィットネススタジオでの運動アクティビティやクラスは、グループ全員が完全なワクチン接種者であれば、5人までのグループで再開可能。
 ・屋内でのマスクオン、屋外でのすべてのマスクオン、マスクオフのアクティビティやクラスは、上限50人に引き上げられる。
 ・マスクオンの屋内アクティビティ、およびすべての屋外アクティビティでは、参加者のワクチン接種状況やイベント前のテストの有無にかかわらず、最大5人のグループで集まることができる。
 

8月19日(木)から実施される対策

勤務形態

 ・在宅勤務が可能な社員のうち、最大50%が職場に戻ることができる。
 ・職場での親睦会も認められる。
 

検温スクリーニングの撤廃

 保健省は、ワクチン接種率が高いことに加え、自己検査用の抗原迅速検査キット(ART)の使用や定期的な検査の実施など、監視体制を強化することで感染を早期に発見できるようになったことを理由に、検温スクリーニングの撤廃すると発表した。ただし、体調が悪いときには、できるだけ早く医療機関を受診すること、マスクを使用すること、人混みを避けることなど、健康を求める行動を継続することが重要だという。
 

礼拝などの集まり、映画館、MICE、ライブパフォーマンス、観戦スポーツイベント

 すべての参加者がワクチン接種を完了している場合、最大1,000人まで参加が可能。それ以外の場合は、PETなしで50人までとなる。
 

アトラクション、クルーズ、美術館、公共図書館

 ・アトラクションとクルーズの収容上限は現在の25%から50%に引き上げられる。
 ・美術館や公共図書館も、上限を50%に引き上げて運営することが認められる。
 

ショッピングモールとショールーム

 収容制限は、現在の総床面積の1人あたり16平方メートルから、10平方メートルに引き上げられる。
 

Q&A

Q1: ワクチン接種者ではないが、Covid-19検査が陰性だった場合、レストランで食事をすることは可能か?
A1:可能。新しいルールでは、ワクチン接種者は5人までのグループでレストランなどの飲食店で食事をすることができる。ワクチン接種者でなくても、会食24時間前に有効な検査結果が陰性であれば、5人のグループに入ることができる。なお検査費用は自己負担。
 
Q2: 有効な検査はどこで受けることができ、料金はいくらなのか?また、検査結果はいつまで有効か?
A2: 抗原迅速検査を実施しているクリニックのリストは、保健省のウェブサイトに掲載されており、各クリニックで検査を受けるための費用も記載されている。費用は一般的に30Sドル~100Sドル。テストの結果は、最大で24時間有効。例えば、午後3時に終了する予定のランチに参加する場合、前日の午後3時までに検査を受けておく必要がある。
 
Q3:ワクチン接種の証明書はどのようなものが必要か?また、海外で接種した場合はどうなるのか?
A3:TraceTogetherまたはHealthHubモバイルアプリに、ワクチン接種の状態だけを表示する機能があり、それを提示することで証明となる。海外で接種した場合や、アプリを使用していない場合は、接種証明書のハードコピーを提示することで証明できる。

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