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経済

2021年3月10日

中小企業の業務デジタル化を支援、転換計画が開始

 シンガポールで中小企業(SME)の業務のデジタル化を後押しするための「SMEデジタル再起動」プログラムが9日、始まった。全国労働組合会議(NTUC)学習ハブ、技術専門学校のニーアン・ポリテクニック、大華銀行、NTUCのユーSMEネットワークの4者による共同プロジェクトで、中小企業500社のデジタル化を促進する。
 
 UOBは企業がデジタル化計画を策定するのを資金面から支援する。ニーアンとNTUC学習ハブは、仕事の流れの自動化、デジタルマーケティング、デジタル通信など5つの研修コースを提供する。
 
 昨年、5カ月にわたる試験プロジェクトが実施され、中小企業を中心に40社が参加し、社員がコースを受講した。シンガポール職業紹介所協会(AEAS)に加盟する30社が参加した。ジャヤプレマ会長によると、職業紹介所は昔ながらのビジネスで、デジタル化に消極的な会社が多い。
 
 NTUCのン・チーメン書記長は「中小企業がデジタル転換に成功すれば、事業の持続可能性が増す。新たな事業機会をつかむことができる」と語った。
 
 航行支援など海事サービスを提供するジェーソン・マリンでは人力作業の90%を省くことができたという。職員12人が昨年、受講した。

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