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経済

2021年3月11日

2月の中古コンドミニアム価格、7カ月連続で上昇

 シンガポールの中古コンドミニアム市場は2月も活況を維持した。不動産サイトSRXによると、平均売買価格は前月比1%の上昇で、7カ月連続の上昇だった。前年同月比では4.4%の値上がりだ。
 
 売買戸数は1,399戸で前月より0.4%増加した。1,000戸超の取引はこれで8カ月連続となった。前年同月比では126%の増加だった。
 
 不動産仲介オレンジティー・アンド・ティエのスン氏によると、春節の祝祭がある月は売買が減少するのが常で、新築コンドミニアムの取引は減少しており、中古物件の取引増は予想外だという。
 
 パンデミックにもかかわらず不動産デベロッパーが新築コンドミニアムの価格を下げず、値上げも散見されており、中古物件に目を転じた購入予定者が増えているという。
 
 ERAリアルティーによると、新築コンドミニアムの値付けが比較的高めで、周辺の中古物件の価格にも影響した。
 
 スン氏によれば、新築と中古コンドミニアムではまだ価格差は大きく、今後も中古コンドミニアムは値上がりの余地がある。
 
 2月の最高額取引はパターソン・ヒルの物件で2,500万Sドル(約20億円)。中心部周辺ではタンジョン・ルーの物件が510万Sドル(約4億円)、郊外ではセント・パトリック・ロードの住宅が270万Sドル(約2億円)で売買された。

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