2021年3月4日
20年の投資認可額2割減、サービス業が低迷
マレーシア投資開発庁(MIDA)は3月2日、2020年の投資認可額が前年比22.4%減の1,640億リンギ(約4兆3,000億円)だったと発表した。新型コロナウイルス流行の影響でサービス業への投資が大きく落ち込み、全体を押し下げた。全産業を合わせた認可数は13.0%減の4599件。11万4,673人の雇用創出が見込まれている。
外国直接投資(FDI)、国内直接投資(DDI)とも2割の減少。FDIは国・地域別(租税回避地を除く)で、◆中国=181億リンギ◆シンガポール=100億リンギ◆オランダ=70億リンギ◆米国=43億リンギ――の順に多かった。
産業別の内訳は、サービス業が45.2%減と低迷し、特にFDIが7割減と振るわなかった。一方、製造業は10.3%増加。中国企業による投資が活発で、業種別では電気・電子(156億リンギ)、石油化学(155億リンギ)、ベースメタル(144億リンギ)の順に多かった。日本企業による製造業への投資は56.5%減の16億5000万リンギ。日本電気硝子などの大型事業があった。
(提供:亜州ビジネスASEAN)