シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP1月の非石油地場輸出は13%増、機械・石化製品などが増加

経済

2021年2月18日

1月の非石油地場輸出は13%増、機械・石化製品などが増加

 貿易推進機関のエンタープライズ・シンガポール(ESG)が発表した1月の非石油地場輸出(NODX=石油・再輸出を除いた輸出)は154億Sドル(約1兆2,275億円)で、前年同月比12.8%の増加だった。特殊機械、非貨幣用の金、石化製品、電子機器の輸出が増加したためだが、前年同月の輸出が低迷したという統計上の反動もある。
 
 輸出のうち電子機器輸出は13.5%の増加で、集積回路(IC)、通信機器、ダイオード・トランジスタの輸出が特に増加した。
 
 電子機器以外の輸出は12.5%の増加で、特殊機械が53%、非貨幣用金が71%、石化製品が10%、それぞれ増加した。
 
 大華銀行(UOB)のエコノミストは外需を楽観しており、これまで輸出が低迷していた化学品、石化製品、プリント基板の輸出増を予想している。
 
 輸出先上位10市場別では、欧州連合(EU)、米国、日本向け以外は増加した。特に韓国、タイ、香港向けが大幅増だった。新興市場への輸出は43%増で、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムへの輸出が235%増と顕著に増加した。
 
 石油貿易、再輸出を含めた総貿易は866億Sドル(約7兆円)で、1.9%の減少だった。減少は10カ月連続。

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