2021年2月17日
予算案:パンデミックからの経済回復で110億ドルの特別枠
シンガポール政府はパンデミックからの経済回復を図るため110億Sドル(約8,772億円)を特別枠として用意する。うち48億ドルはワクチンの無料接種など公衆衛生の向上に支出する。
原資は過去の政権が蓄積した剰余金で、大統領の許可を得て引き出す。政府は昨年も剰余金を引き出しており、引き出し額は合計537億ドルになる。
低・中所得世帯、小規模商店支援に9億Sドル
ヘン財務相は家計支援として総額9億Sドル(約717億円)の措置を発表した。主に公営HDB住宅に住む低・中所得世帯を金銭面で支援する。
政府と地域社会をつなぐ役割の社会開発協議会(CDC)を通じ政府は130万の国民世帯に100Sドルの商品券を交付する。HDB団地、その近辺など国民の多くが住む地域の店舗やホーカーでの買い物に使える。これら零細事業者の支援が狙い。
HDBフラットに居住する95万の世帯にはサービス・保守代金を割り戻す。公益料金補助も行う。
年齢21歳以下の国民には教育資金として200Sドルを交付する。奨学口座に振り込む。78万人が受給対象。