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政治

2021年2月17日

予算案:社員保持を後押しする賃金補助、最長6カ月延長

 シンガポールで企業の社員保持を賃金面で支援するジョブズ・サポート・スキーム(JSS)が最長6カ月間延長される。パンデミック危機の影響を受けた産業部門で働く、国民・永住者の社員が対象。
 
 機体保守など航空宇宙、航空会社など航空、および観光部門に対し4月から6月まで賃金の最初の4,600Sドル(約36万円)に対し30%を補助し、7月から9月までは10%を補助する。外食、小売り、海洋・オフショア、芸術・娯楽部門の企業に対しては4月から6月まで同様に、賃金の10%を補助する。
 
 JSSは20年度予算で初めて導入され、同年8月までの計画だったが、今年3月まで延長されていた。
 
 ヘン・スイーキアット財務相は公営医療機関で働く医療従事者の賃上げも発表した。総合病院、診療所、公的資金で運営する介護施設が対象。ウイルス禍対応における献身に報いる。詳細は保健省予算の審議の際明らかにする。
 
 航空業に対し政府は別に8億7,000万Sドル(約694億円)の補助枠を設け、存続を支援する。芸術・文化、スポーツ関連業、自営業者に対する支援も継続する。

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