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政治

2021年2月17日

予算案:ガソリン税を値上げ、電気自動車の購入を奨励

 化石燃料のガソリンまたは軽油でのみ走る自動車からの脱却を目指し、シンガポール政府はガソリン税を即日引き上げ、一方で電気自動車の購入を後押しする。
 
 ハイオク(オクタン価98かそれ以上のガソリン)の税率を2月16日からリットル当たり79セントに15セント引き上げる。レギュラーガソリンは同66セントに10セント引き上げる。
 
 ガソリン税引き上げによる負担の軽減措置では、タクシー、個人ハイヤー運転手の道路税を15%割り戻し、ガソリン税も4カ月で360Sドル(約2万8,700円)割り戻す。貨物車、バスについては道路税を100%割り戻す。個人所有の乗用車は15%の割り戻し。道路税割り戻しは8月1日から1年間。
 
 電気自動車の奨励では、22年1月から23年12月まで、電気自動車の付加登録税(ARF)を免除する。現在、政府はすべての乗用車購入者にARF(最低5,000Sドル/約38万円)を課している。
 
 政府は1月に排ガス規制に基づく税割り戻しで電気自動車を優遇する措置を講じたばかり。奨励措置を合計すると電気自動車購入者は4万5,000Sドル(約359万円)分の税を免除される。
 
 電気自動車のインフラでは充電施設の30年の設置目標数を2万8,000カ所から6万カ所に引き上げる。

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