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経済

2021年2月8日

自動車リースのゴールドベル、カーシェアのブルーSGを買収

 法人向け自動車リースのゴールドベル・グループは電気自動車シェアのブルーSGを仏系ボロレ・グループから買収する。買収予定額は当初、2,000万~2,500万Sドル(約15億~19億円)と報じられたが、ゴールドベルのアーサー・チュア最高経営責任者(CEO)は「もっと高額の取引だ」と述べた。
 
 8月までに買収手続きを完了する。買収成立前も後もユーザーがこれまでどおりの手続きでSGブルーのサービスを利用できるよう、スムーズな移行を図るという。
 
 ゴールドベルは未来のモービリティーとして、自動運転技術、電気自動車、共有経済を重視しており、ブルーSGはこのビジョンにピッタリ当てはまると判断した。
 
 ブルーSGの保有車両は650台で、加入者は10万人。充電設備は引き続きボロレが運営する。ユーザーの反応は芳しくないものもあり、改善の余地があるという。ブルーSGは17年の創業以来赤字続きだが、ゴールドベルは、自動車の効率的配置、車両保守・管理の低コスト化で黒字化を図る。
 
 シンガポールは一極集中とは逆の多核型都市へのシフトを強めており、住民の通勤・通学距離は短くなるため、カーシェア需要が増加するとゴールドベルは見込んでいる。政府が電気自動車を奨励していることも追い風だ。

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