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金融

2021年2月1日

昨年12月の銀行融資、住宅ローンが4カ月連続で増加

 【シンガポール】金融管理庁(MAS)が29日公表した12月の金融統計によると、個人向け貸付残高の4分の3を占める住宅ローン残高は前月比0.4%増の2,013.6億Sドル(約15兆円)で、4カ月連続の増加となった。この結果、個人向け貸付残高は同0.5%増の2,596.2億Sドル(約20兆円)になった(以下額の単位はすべてSドル)。
 
 民間コンドミニアムの値上がりが住宅ローン残高増の背景にある。昨年第4四半期の新築民間住宅価格は前期比2.1%の上昇で、過去2年で最大の上昇率だった。
 
 ほかの個人向け金融では、無担保金融残高(クレジットカードローンを除く)が0.6%増の378.2億ドル、自動車ローン残高が0.2%増の83.5億ドル、クレジットカードローンが1.7%増の103億ドルだった。唯一減少したのは証券金融残高で、0.8%減の17.8億ドル。
 
 銀行の貸付残高は0.3%増の6,787.2億ドル。うち事業向け貸付残高は0.2%増の4,191.2億ドルで、8カ月に及ぶ減少に終止符が打たれた。
 
 最大の融資先である建設業向け貸付残高は0.6%減の1,499.9億ドル。金融機関向けは4.9%増の1,013.4億ドルと4カ月にわたる減少から増加に転じた。商業向け貸付残高は1.6%減の625.7億ドル、運輸向けは2.2%減の252億ドル。製造業向けも260.2億ドルと0.3%の減少だった。
 
 通年では、貸付残高は前年比2%減で、うち事業向けは2.4%減、個人向けは1.2%減だった。

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