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金融

2021年1月29日

アンパオ用新札、今年も約1億枚を発行

 【シンガポール】2月12日から始まる春節の祝祭に備え、シンガポール金融管理庁(MAS)はアンパオ(紅包)用の新札を約1億枚、発行した。昨年とほぼ同数で、地場銀行のDBS、OCBC、大華銀行(UOB)に供給した。
 
 MASによれば、新札のうち2ドル札は日常生活でほとんど使われないため、春節後はほとんどをMASが回収するのが常。アンパオは祝い事の際にお金を包む赤い袋。
 
 回収した2ドル札のうち20%は新札と変わらないため、翌年再発行するが、残りは廃棄処分している。春節用新札の印刷ではそのたびに330トンの二酸化炭素を排出しており、MASは、伝統の維持と持続可能な環境のバランスを改善したいとして、デジタル・アンパオか、使用済み紙幣の利用を国民に呼び掛けている。
 
 しかし新札需要は変わらず、支店や、新札を入手できるATM(現金自動預け払い機)では行列ができており、DBSの一部のATMでは2時間待ちもある。新札に交換するため予約なしで支店を訪れることができるのは60歳以上の高齢者と障害者。そのほかの人は支店での交換にはオンライン予約が必要。
 
 デジタル・アンパオではDBSはQRギフトを用意した。オンライン注文のほか、シェンション店舗、エッソのスタンドでも購入できる。

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