シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPゲイラン・セライのハリラヤ・バザール、今年も中止

経済

2021年1月14日

ゲイラン・セライのハリラヤ・バザール、今年も中止

 【シンガポール】ゲイラン・セランで断食明け大祭前の1カ月間、実施されてきたハリラヤ・バザールが、昨年に続き今年も中止される。主催者のウィスマ・ゲイラン・セライ(WGS)によると、4月9日から断食明けの5月13日までオンラインでバザールを開催する。
 
 例年バザールでは断食明けに食べる食品や晴れ着が販売され、通りはイルミネーションでライトアップされる。多数のイスラム教徒が買い物に訪れるのが常だが、人々の健康・安全を考慮し実店舗での開催取り止めを決めたという。WGSは民族間融和を進める政府機関、人民協会の下部組織。
 
 2月12、13日の春節に向けたチャイナタウン・バザールも今月開催の予定だったが、取り止めが決定している。
 
 兵役に服しているムハンマド・シャフィクさん(20)はバザール中止に落胆を表明。「ショッピングモールでもバザール程度に混雑しているところもある。ウェットマーケットの入場制限と同様の方法で来場者を制限すれば開催も可能だ」とコメントした。
 
 一方、ワクチン接種に関し、ローレンス・ウォン教育相(コロナウイルス特別対策班共同委員長)は13日、病院でワクチン接種を受けた後の会見で、住民は接種の機会がきたら直ちに接種すべきで、自分の接種したい企業のワクチン入荷を待つべきできはないと述べた。
 
 シンガポールではファイザー・ビオンテックのワクチンが使用承認された。モデルナ、シノバク・バイオテクノロジーのワクチン到着は数カ月先の見通しだが、ウォン氏は、ファイザー・ビオンテック以外のワクチン入荷が実現しない可能性もあると述べた。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPゲイラン・セライのハリラヤ・バザール、今年も中止