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経済

2021年1月13日

11月の鉱工業生産2%減、下げ幅が拡大

【マレーシア】マレーシア統計局が1月11日発表した2020年11月の鉱工業生産指数(IPI)は、前年同月比で2.2%低下した。前年割れは2ヵ月連続。首都圏などで新型コロナウイルス対策の厳しい活動制限が敷かれる中、下げ幅は前月(0.5%低下)から拡大した。
 
 鉱業(15.4%低下)の落ち込みが加速した上、電力業(2.5%低下)が2ヵ月ぶりに低下。製造業(2.0%上昇)は6ヵ月連続の上昇を維持したものの、前月(2.4%上昇)を下回る伸びだった。
 
 製造業では7分野のうち前月と同じ3分野でマイナス。いずれも前月から下げ幅が拡大しており、特に食品(8.7%低下)の落ち込みが大きかった。一方、プラスの4分野は全て伸びが加速。輸出が好調な電気・電子製品(8.3%上昇)や、新車販売の拡大が続く輸送機器・その他(6.5%上昇)の伸びが顕著だった。

製造業売上高2%増


 統計局が同日発表した20年11月の製造業売上高は、前年同月比2.1%増の1,199億リンギ(約3兆742億円)だった。増加は6ヵ月連続。7分野のうち前月と同じ3分野がプラスだった。3分野のうち輸送機器・その他(10.5%増)と電気・電子製品(5.3%増)は、前月を上回る伸びを記録。一方、食品・飲料・たばこ(5.1%増)は、前月までの2桁上昇から減速した。
 
 製造業の従業員数は2.2%減の219万5,488人。支払われた労賃は1.3%減の71億9,030万リンギ(1人当たり3,275リンギ)だった。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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