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経済

2021年1月13日

国営投資会社による昨年の投資、首位はシンガポールのGIC

 国営投資会社の活動を追跡しているグローバルSWFによると、昨年の世界のソブリンファンド、公的年金ファンド438社の投資は503件、1,623億米ドルと前年の499件、1,994億米ドルを額で下回った(額の単位はすべて米ドル)。
 
 投資額1位は前年同様シンガポール政府投資公社(GIC)で、65件の取引で計177億ドルを投資した。2位はカナダの年金ファンドCPP(33件150億ドル)。以下、カナダのケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ、121億ドル)、アラブ首長国連邦のムバダラ(115億ドル)、シンガポール国営テマセク・ホールディングス(113億ドル)、ニューヨーク州年金ファンド(113億ドル)だった。
 
 グローバルSWFによると、パンデミックの影響で関係者が面談し契約書に署名することができないため、成立しなかった取引もあるという。
 
 昨年はテクノロジーへの投資が増加し、フィンテックへの投資が減少した。テクノロジー投資の首位はテマセクで額は23億ドル。2位はGICで22億ドル。電子商取引、データセンター、クラウド技術などに投資した。
 
 ワクチンなど医療投資も増加した。テマセクはワクチンメーカーの独ビオンテックに出資した。ビオンテックとファイザーが共同で開発したワクチンは承認されており、テマセクは成果を得た。
 
 全体で不動産関連ではホテル投資が減少し、物流施設、倉庫、高齢者介護施設への投資が増加した。

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