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政治

2021年1月4日

喫煙法定年齢を21歳に引き上げ、販売・譲渡に罰則

 【シンガポール】喫煙の法定年齢が1月1日付で21歳に引き上げられた。21歳未満の者へのたばこの販売、譲渡も禁止で、違反の場合は罰金が科せられる。
 
 喫煙容認年齢の引き上げは2017年に成立した改定たばこ広告・販売法に基づく措置で、これが3回目で最後。最初は19年1月1日で、18歳から19歳に引き上げられ、20年に20歳になった。
 
 喫煙人口の削減が狙いで、保健省は12月30日、喫煙はシンガポールにおいて不健康、早死の主要要因で、ガンなど多くの病気に関係している、との声明を発表した。
 
 罰則では、21歳未満の者による喫煙、たばこ購入・所持には最高300Sドル(約23,000円)の罰金を科す。21未満の者にたばこを販売した小売業者には最高5,000Sドル(再犯の場合は1万Sドル)の罰金を科す。また初犯の場合は免許停止で、再犯の場合は免許を取り消す。
 
 21未満の者へのたばこの提供、譲渡、21歳未満の者のためにたばこを購入する行為も罰金の対象だ。
 
 シンガポールで喫煙に関する規則が初めて施行されたのは1970年で、映画館、バス車内が禁煙になり、87年にMRT車内も禁煙指定になった。2007年にはパブ、ナイトクラブなど歓楽施設でも喫煙が禁止された。

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