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政治

2020年12月30日

冷延ステンレス鋼に暫定AD税、東南ア2ヵ国が対象

【マレーシア】貿易産業省(MITI)は12月28日、ベトナムとインドネシアから輸入する冷延ステンレス鋼板に対し、暫定的に反ダンピング(AD)税を課す仮決定を下したと発表した。税率は7.73〜34.82%。今月26日から最大120日間適用し、今後も調査を続けて来年4月23日までに最終決定を下す。
 
 冷延ステンレス大手バル・ステンレスの訴えを受け、政府は7月28日にAD調査を開始した。同社は、両国の製品が自国内の販売価格よりも安くマレーシアに輸入され、国内産業に打撃を与えていると主張。輸入量が増えていることも指摘した。

■越・インドネシアなどのPETにも暫定AD税


 MITIは12月28日、ベトナムやインドネシアなど4ヵ国から輸入する、固有粘度が0.70デシリットル/グラム以上のポリエチレンタフタレート(PET)に対しても、暫定AD税を課す仮決定を下したと発表した。税率は最大57.75%。今月26日から最大120日間適用し、今後も調査を続けて来年4月23日までに最終決定を下す。
 
 インド系レクロン(マレーシア)の訴えを受け、7月28日にAD調査を開始した。4カ国のほか日本と米国も調査対象だったが、輸入量が少なく無視できるとの判断から、両国に対する調査は打ち切った。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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