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政治

2020年12月24日

接触追跡アプリのトレーストゥギャザー、住民の7割が所持

 【シンガポール】ウイルス感染者との接触を追跡するトレーストゥギャザー(TT)計画に参加した住民が約70%に達した。政府は、行動制限解除後の第3段階に進む条件としてトレーストゥギャザー普及率を70%に設定している。
 
 TTはスマホアプリか携帯機器(トークン)のいずれかで利用する。ビビアン・バラクリシュナン外相(スマート国家イニチアチブ担当大臣)によると、アプリをダウンロードし登録を済ませた住民は200万人余り。TT機器はすでに175万個を配布した。
 
 しかし政府は映画館やショッピングモールの入場を、すべての住民がTT計画に参加した段階でトレーストゥギャザーのみによるチェックに移行する。現在はデジタル入場監視システムであるセーフエントリーの利用を、モール、観光施設、礼拝施設に義務付けている。
 
 TT機器の需要は当局の見込みを上回り、人口の半分強が登録した。在庫不足になったため機器を追加注文しており、来年2月末までには希望者全員に配布できる見通しだという。
 
 第3段階に移行するためのほかの条件は、安全管理措置の順守徹底とウイルス感染検査能力の強化。第3段階では公の場での集まりは8人まで可能で、世帯は8人まで訪問客を受け入れることができる。

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