シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPマスク着用、ワクチン接種は疑問、野党党員が大胆発言

政治

2020年12月21日

マスク着用、ワクチン接種は疑問、野党党員が大胆発言

 野党・シンガポール進歩党(PSP)党員のボウヤー氏がマスク着用強制やソーシャルディスタンシングは疑問だとする大胆発言をフェイスブック上で行い波紋を呼んでいる。副作用が判明している、臨床試験段階のワクチンを推進する政府の姿勢も批判した。
 
 ボウヤー氏は7月の総選挙でニー・スン集団選挙区からほかの党員とともに立候補し、38.1%の得票率で落選した。
 
 製薬会社が開発を競っている新型コロナウイルスCovid-19ワクチンはこれまでのワクチンと異なり遺伝子を注射する「遺伝子ワクチン」。
 
 ボウヤー氏は、Covid-19の脅威はほとんどなく、仰々しい治療は不要と考えられるとした。その上で、太陽の下での運動、栄養摂取など自然免疫を強化する、健康な生活スタイルを政府は奨励すべきと述べた。感染の有無を調べるPCR検査の信頼性も疑問視している。
 
 ボウヤー氏は昨年11月、政府がシンガ政府投資公社(GIC)、テマセクの決定を左右していると主張したため、フェイクニュー法違反で訂正命令を受けた。同法に基づく初の摘発だった。
 
 ボウヤー氏とともに立候補したマニカム氏は、ボウヤー氏の発言はCovid-19危機を卑小化するもので、ワクチンをめぐる陰謀論に加担するものと批判した。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPマスク着用、ワクチン接種は疑問、野党党員が大胆発言