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政治

2020年12月18日

次世代ミサイルシステム、国防相が演習を視察

 シンガポール空軍は次世代防空ミサイル「アスター30」を中核とするミサイルシステムを装備し、17日にリムチューカン第2駐留地で行われた演習をン・エンヘン国防相が視察した。
 
 戦闘機、無人航空機だけでなく、誘導爆弾(誘導装置を備えた爆弾)にも対処できるシステムで、ン氏は「防衛能力は格段に増した。軍は国、国民を空からの脅威から守ることができるとの安心感を生む」と語った。
 
 新システムは従来システムでは感知できなかった遠隔地からの脅威に対応し、弾薬装填に要する人員も少なくて済む。新システムは現在入手できる最新の弾薬に対抗でき、少なくともこの先20年、シンガポールの防衛に貢献するという。
 
 システムは、レーダー、早期警戒管制機、広域防空を担う対空ミサイルのアスター30、射程が短いSPYDERで構成している。アスターは欧州の武器製造会社MBDA(旧ユーロサム)が開発した。SPYDERはイスラエルで開発された地対空ミサイル。
 
 頭脳部である戦闘管理システムでは、以前は人が脅威を察知し、どの武器で対応するかを決めていたが、現在は人工知能(AI)、データ分析の活用で自動的に脅威を分類し、最も有効な対応措置を表示する。
 
 シンガポールはかつて、米レイセオンが開発した地対空ミサイルのホークを使用していたが、18年にアスターに入れ替えた。ホークは操作に11人が必要だが、アスターは6人で済む。

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