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金融

2020年12月11日

デジタル通貨取引所、DBSが運営免許取得

 東南アジア最大の銀行であるDBS銀行は来週、デジタル通貨取引所の運営を開始する。ブロックチェーン技術を利用した取引所で、参加できるのは機関投資家と承認を受けた特定の投資家。資産のトークン化から取引、保管まで一貫サービスを提供する。
 
 シンガポール金融管理庁(MAS)から運営許可を取得した。DBSのピユシュ・グプタ最高経営責任者(CEO)は、DBSの規模を背景に既存のデジタル通貨取引所では不可能な取引量・流動性、市場規模を実現すると自信を示した。同デジタル取引所にはシンガポール取引所(SGX)が10%出資した。
 
 取引所では非上場企業の株式、債券、プライベートエクイティーファンドなどの資産を裏付けにしたデジタル通貨の発行・取引のプラットフォーム、およびデジタル資産暗号鍵の保管サービスを提供する。
 
 主要な4仮想通貨(ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、XRP)および4通貨(米ドル、円、Sドル、香港ドル)の現物取引も可能。
 
 デジタル資産取引ではSGXの後押しを受けたデジタル証券取引所のiSTOXがある。チュー・ウイイー最高商務責任者によれば、新株式や債券の発行でデジタル証券を選択する企業が増えており、デジタル資産を財産とする投資家も増えているという。

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