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金融

2020年12月10日

Gキャピタル、カンボジアに銀行設立へ

 運輸サービスと再生可能エネルギー発電を主力とするGキャピタルは12月8日、カンボジアに商業銀行を設立することで、マレーシア人銀行家と現地包装メーカーのESパッケージング(ESP)との3者で契約を交わしたと発表した。カンボジアの銀行業界が高い成長が見込めることから進出を決めた。
 
 新設する銀行の名称は「オリエンタルバンク」で、既にカンボジア中央銀行から設立を原則承認されている。登録資本金は1億米ドル(約104億円)。マレーシア銀行大手パブリックバンクでインドシナ事業を統括したファン・イン・チョン氏が51%、ESPが20%、Gキャピタルが20%以上を出資する。9%を上限に他の投資家からの出資も受け入れる。
 
 カンボジアは2012年以降、7%以上の高い経済成長率を維持。銀行口座保有率は低いが、その分伸びしろは大きく、16年には銀行預金残高が25%、融資残高が26%それぞれ増加した。Gキャピタルの幹部は、過去数ヵ月間にわたり慎重に吟味した結果、この商機を逃すべきでないとの結論に至ったと話している。
 
 Gキャピタルはマレーシア証券取引所に上場しており、現在の時価総額は1億4,200万リンギ(約36億円)。子会社20社を持ち、商用車のリースや再生可能エネルギー発電、ゴム売買などを手がけている。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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