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金融

2020年12月1日

銀行協会運営の決済システム、初めてノンバンクに開放

 シンガポール銀行協会(ABS)は来年2月以降、ノンバンクに銀行間決済サービスのファストと送金サービスのペイナウを開放する。電子決済を一段とスムーズにするのが狙いで、有力決済機関として免許を受けたノンバンクはファストとペイナウに直接システムを接続できる。シンガポール金融管理庁(MAS)のラビ・メノン総裁が30日、発表した。
 
 免許を受けたノンバンクは、グラブ・フィナンシャル・グループ、シンガポール・テレコムのシングテル・ダッシュ、ゲーム業者レイザーのフィンテック子会社レイザー・フィンテック。
 
 ノンバンクが提供するイーウォレットのユーザーは口座とイーウォレット間や、多様なイーウォレット間での送金が可能になる。自身のイーウォレットへの入金では、これまでのようにクレジットカードやデビットカードの個人情報を入力する必要はなく、モバイルバンキングアプリやインターネットバンキングのプラットフォームを利用し、銀行口座から直接入金できる。
 
 ファストあるいはペイナウ加盟銀行と提携する商店にとっては、ファスト、ペイナウで支払いを行う買い物客が増える見通しだ。
 
 ABSのオン・アイブーン理事によれば、ABSが重要決済システムを銀行以外の組織に開放するは初めて。

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