2020年10月29日
居住者の出入国、すべて虹彩・顔認証で可能に
シンガポール移民・検問庁(ICA)の28日の発表によると、すべての検問所で指紋に替わり、顔・虹彩認証での出入国が可能になった。いずれ旅券(パスポート)提示を不要にする。
顔、虹彩をスキャンし、ICAのデータベースに保管されているデータと照合するもので、顔、虹彩のスキャン情報をICAに登録した国民、永住者、長期滞在者、そのほかの旅客がこの方式で出入国ができる。空港以外に、陸路やクルーズセンターの検問所でも利用可能。
生体情報の登録が可能な国民の70%に当たる200万人と、永住者13万人がすでに虹彩と顔情報を登録した。未登録の者、また虹彩、顔認証では本人確認ができなかった者は指紋照合で本人かを確認する。
技術を開発したチームのウォン・ウェイヤン氏によると、虹彩は指紋より多様で、個人の独自性が強く、他人との見分けが容易だ。年齢を重ねることによる変化もないという。虹彩は照合点が250近くあるが、指紋は100ほど。
シンガポールに初めて入国する外国人はICAに虹彩、顔情報を登録することを求められる。2022年以降、シンガポール居住者に対し通関の際の旅券提示を不要にすることをICAは目指す。