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経済

2020年9月25日

セントーサ島の豪邸、中国人の購入がブームに

 シンガポールのセントーサ島にある高級住宅地、セントーサ・コーブの高級戸建て住宅(バンガロー)の取引がこのところ活発だ。購入しているのは主に中国人。昨年は6戸の取引があったが、今年は既に少なくとも10件の取引が成立した。契約が取り交わされ、当局の認可待ちの取引も2件ある。
 
 セントーサ・コーブは、永住権を持たない外国人が自己利用目的で、土地付き住宅を購入できる唯一の住宅地。
 
 高級不動産仲介のリスト・サザビーズ・インターナショナル・リアルティによれば、購入希望者の下見から判断して、今年は少なくとも15件の取引成立が期待できる。
 
 最近売買が成立した3軒はいずれも人工島のパール・アイランドに建設されたバンガローで、購入者は中国人。永住者ではないため、通常の購入者負担の印紙税(最高4%)に加え20%の付加印紙税も適用される。
 
 売り手のSRIFは昨年末にも同島のバンガロー1軒を1,600万Sドル(約12億円)で中国人に売却していた。最近も別のバンガローを購入する権利を中国人に与えている。
 
 SRIFによると、セントーサ・コーブの住宅に関心を示しているのは主にシンガポール本島でコンドミニアムを所有している中国人で、群居本能から、友人間でセントーサ・コーブのバンガロー購入がブームになったと考えられるという。価格もピーク時と比べ40%ほど下がっており、買い手にとっては手頃な価格になっているようだ。

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