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経済

2020年9月25日

観光業界は「長い冬」に備えを、円卓会議で観光局トップ

 シンガポール観光関連業界の幹部を集めたリモート円卓会議が開催され、現状と将来の対策を話し合った。シンガポール政府観光局(STB)のキース・タン最高責任者は、外国人観光客がパンデミック前の水準に戻るには3~5年はかかる可能性があり、観光業者は長い冬への備えが必要だと述べた。しかし事態が正常化し始めた際、シンガポールが再び最高の旅行目的地として選ばれることを望むなら、企業は冬眠に入ることはできないと注意を喚起した。
 
 タン氏は「コロナウイルス後、人は以前ほど旅行をしなくなる。ほかでは得られない特別な体験といったものを提供できるような差別化が必要だ」と独創性を求めた。
 
 シンガポール・ホテル協会のヘン専務理事によれば、ホテル業界は収入の90%を外国人に依存しており、今はどこも経営が厳しい状態だという。
 
 シンガポール小売業協会のトン専務理事は「客に店に来てもらうにはサービスの改善が必要」と接客が実店舗営業のカギだとした。
 
 シンガポール・アトラクション協会のチョン会長によれば、市民は外国旅行では財布のひもを緩めるが、国内レジャーでは金をかけたがらない。金を使ってもらうための工夫が必要だという。

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