2020年9月7日
7月の小売業販売額は前月比で27%増加、デパートは110%増
シンガポールの7月の小売業販売額は推定33億Sドル(約2,569億円)で、前月比で27.4%増加した。ほとんどの小売店(実店舗)は4月1日から6月18日まで閉鎖を命令されたが、19日以降の店舗再開で買い物需要が噴出した格好だ。販売額が最も増加したのは百貨店で109%増だった。自動車販売も新車購入権(COE)入札の再開を受け100%増加した。
衣類・履物の販売額は83%、腕時計・宝飾品は66%、レクリエーション用品は62%、家具・家財は36%、それぞれ増加した。
小売業販売額は前年同月比では8.5%の減少だった。巣籠り需要でスーパーマーケット・ハイパーマーケットの売り上げが29%、コンピューター・通信機器の販売額が27%、家具・家財の販売額が10%、それぞれ増加したが、これ以外はほとんどが減少だった。
腕時計・宝飾品、衣類・履物、百貨店での販売額は21~32%の減少だった。観光客の枯渇が主因だ。
外食業の販売額は推定6億6,500万Sドル(約517億円)で、前年同月比では25%減と6月の44%減より改善した。前月比では29%増だった。
小売業販売額に占めるオンライン販売の割合は11%で、大華銀行(UOB)のエコノミストによれば、前年より80%増加した。外食業ではオンライン販売の割合は21.1%だった。