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経済

2020年9月4日

医療ベンチャーのバイオフォーミス、1億ドルの事業拡大資金調達

 シンガポールで起業された医療ベンチャーのバイオフォーミスが1億米ドル(約106億円)の事業拡大資金を、ソフトバンクの投資ファンドを中心とする投資家から調達した。
 
 シンガポール経済開発庁(EDB)の投資部門子会社のEDBI、セコイア・キャピタルなど既存株主も今回の出資に加わった。
 
 マサチューセッツ工科大学卒業生でシンガポール国立大学(NUS)の博士課程に在籍していたクルディープ・シン・ラジュプット氏(29)がシンガポールで創業した会社で、昨年、本部機能を米ボストンに移転した。
 
 同氏によると、ソフトバンクの孫正義氏と会った際、日本、中国、中東進出、および米国業務の急拡大を勧められ、資金調達に踏み切ったという。
 
 ウエアラブルと人工知能を活用した分析ソフトウエアを組み合わせた、病気予知プラットフォームを提供している。腕に巻く装置が常時、携行者の心拍数、呼吸速度、血液の液体成分など20の生体情報をセンサーで監視し、データ分析ソフトで病気のリスクを予知し、提携する医療機関に治療法の案を送信するシステム。
 
 シンガポールでは保健省が7月、新型コロナウイルス感染者の居場所追跡にバイオフォーミスのこの装置を採用した。

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