シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP第1四半期の観光収入は大幅減、第2四半期はさらに悪化の見込み

経済

2020年7月20日

第1四半期の観光収入は大幅減、第2四半期はさらに悪化の見込み

 新型コロナウイルスの世界的感染拡大(パンデミック)を理由とした旅行規制の観光業への打撃が明らかになった。シンガポール政府観光局によると、第1四半期の外国人入国者数は前年同期比43.2%減の270万人、観光収入は39%減の40億Sドル(約3千億円)だった。
 
 入国者は1月が169万人と前年同月を7万人上回ったが、2月は約73万人、3月は24万人に急減した。外国人観光客の入国を規制した結果だ。中国からの入国者が65%減と最大の減少幅だった。
 
 観光収入のうち、ショッピングが52%減の6億5,600万Sドル(約500億円)、外食が36%減の3億7,600万Sドル(約290億円)、宿泊が31%減の8億6,200万Sドル(約660億円)だった。ラッフルズ・ホテルを含む複数のホテルが職員の一部を休職にした。なおSTBは物見関連と娯楽・カジノ関連収入は明らかにしていない。
 
 観光収入は第2四半期にさらに減少することが確実だ。STBの最新統計によれば、4月の外国人入国者は750人、5月は880人だった。
 
 シンガポール航空(SIA)は6月に輸送能力の6%しか運航しておらず、搭乗客は前年同月より99.3%少なかった。

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