シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP6月の非石油地場輸出は16%増、電子機器需要がけん引

経済

2020年7月20日

6月の非石油地場輸出は16%増、電子機器需要がけん引

 輸出推進機関のエンタープライズ・シンガポール(ESG)は17日、6月の非石油地場輸出(NODX)は142億Sドル(約1兆円)で、前年同月比16%の増加だったと発表した。電子機器輸出が増加をけん引した。また前年同月の輸出が低迷したとの統計上の反動もあった。
 
 NODXは堅調を維持しており、上半期のNODXは前年同期比6%の増加になった。OCBC銀行のエコノミスト、セリーナ・リン氏は「最悪期は脱したと思われる」とコメントした。通年のNODXについてESGは1~4%の減少を予想しているが、リン氏は増加を予想。大華銀行(UOB)のエコノミストも1%の減少予想を4%の増加に上方修正した。
 
 6月のNODXのうち電子機器輸出は22.2%増加。ディスクメディア、通信機器、集積回路(IC)が特に増加した。データセンターやクラウド関連で電子機器需要が増加している。また政府による在宅勤務奨励で企業の通信機器購入が増加しているためだ。
 
 電子機器以外の輸出は14.5%増加した。金(ゴールド)、特殊機械、薬品が特に増加した。
 
 輸出市場別では、日本、韓国、台湾向けが特に増加した。タイ、インドネシア、香港向けは減少した。
 
 石油貿易、再輸出を含めた総貿易は742億Sドル(約5兆7千億円)で、前月より5.2%増加した。製造業の先行きを示す中間財輸入は62億Sドル(約4千7百億円)で、同3億Sドル(約230億円)少なかった。

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