シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP20年の新車販売2割減予測、下期は復調=ホンリョン

経済

2020年7月17日

20年の新車販売2割減予測、下期は復調=ホンリョン

 ホンリョン・インベストメントバンク・リサーチは、2020年の国内新車販売台数が前年比18.6%減の49万2,000台になるとの予想を発表した。新型コロナウイルス流行の影響で前年から落ち込むものの、政府が販売サービス税(SST)を減免したことで、下期は回復に向かうとみている。ニュー・ストレーツ・タイムズが7月14日付で伝えた。
 
 政府は、乗用車のSSTを6月15日から年末まで減免。国内で組立生産した車両については100%免除、輸入車については50%減額した。ホンリョンはこれが自動車市場の追い風になるとみているほか、国内メーカーが年後半に相次ぎ新モデルを投入する予定であることから、回復ペースが速まるとみている。例えばプロトンはスポーツ多目的車(SUV)「X70」、プロドゥアは4ドアセダン「ベザ」、ホンダはSUV「BRV」やセダン「アコード」、日産自動車はセダン「アルメーラ」、三菱自動車はSUV「エクスパンダー」の新モデルを投入する予定となっている。
 
 一方、ホンリョンは国内メーカーの20年の業績について、リンギ安が重しになると指摘。トヨタ車を生産するUMWホールディングス(UMWH)と日産車を生産するタンチョン・モーター・ホールディングスは米ドル、マツダ車のベルマツオート(BAUTO)は日本円でのノックダウン(CKD)キット輸入が主流で、リンギ安が各社の利益幅を縮小させるとしている。
 
 なお20年1〜5月の新車販売台数は前年同期比49%減の12万9,561台。19年は前年比1.0%増の60万4,287台で、16年以降では最高を記録していた。

(提供:亜州ビジネスASEAN

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP20年の新車販売2割減予測、下期は復調=ホンリョン