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経済

2020年7月15日

4つ目の淡水化プラントが商業生産開始、1日3千ガロンを生産

 マリーナ・イーストに建設されたシンガポール4つ目の淡水化プラントが14日、商業生産を開始した。生産能力は1日3,000万ガロン(1億3,638万リットル)で、国内の1日の水需要(4億3,000万ガロン)の7%に当たり、約20万世帯の需要を満たせる。
 
 公益事業庁(PUB)から運営を委託されたのはケッペル・インフラストラクチャーで、25年の運営権を授与された。同社はウル・パンダン・ニューウオーター工場も運営している。
 
 マリーナ・イーストのプラントは淡水と海水の両方から飲用水を造ることが可能で、乾季は海水を採取・脱塩し、飲用水を生産する。降雨時はマリーナ貯水池から雨水を採取し、飲用水を生産する。雨水利用は手順が少なくて済みエネルギー消費も少ない。
 
 シンガポールはマレーシア・ジョホール州からの原水の輸入、雨水、下水の再生(ニューウオーター)および淡水化の4手段で飲用水を確保しているが、PUBのン・ジューヒー最高責任者は、淡水化は原料が無限な点が強みだと語った。
 
 プラントはイースト・コースト・パークとガーデンズ・バイ・ザ・ベイをつなぐ緑道沿いの地下に建設された。建物屋上は地上と同じ高さで、2万平方メートルの緑地として開放される。4つの淡水化プラントの生産能力は合計で1日1億6,000万ガロン。

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